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JFEトルクボルト(TBボルト)

「JFEトルクボルト(TBボルト)」は、JFEスチール株式会社 西日本製鉄所の最新鋭線材工場で生産される優秀な素材を用い、JIS認定工場である日本ファスナー工業株式会社において完成品に至るまで、一貫した品質管理の下に製造いたしております。
JFEハイテンションボルト、JFEの建材各種製品ともどもご需要家の皆様方のご愛顧をお願い申し上げます。

国土交通相認定

国住指 第2044号 (旧番号:第294号)

認証番号 MBLT-0176 (旧番号:MBLT-9018)

TBボルトの特徴

【1】締付け軸力の安定
材料出鋼段階から最終製品に至るまで、コイル単位の厳重な品質管理を行っておりますので、安定した締付けトルクが得られます。
また、トルク係数値に影響する表面処理方法に改良を加えておりますので、環境変化に対して安定した締付け軸力が得られます。

【2】施工管理が容易
ボルトの締付け完了は、安定した強度を持つピンテールの破断により、目視によって確認できます。したがって、トルクレンチによるトルクチェックも不要になり、締め忘れも完全に防ぐことが出来ます。

【3】工期の短縮
締付け器具の調整、取り扱いに熟練を要しないため、容易な施工管理と相まって工期の短縮がはかれます。

【4】騒音がない
専用電動レンチにより締め付けを行うため、静かな締付けが出来ます。

(1)ピンテール
(2)破断溝
(3)ボルトねじ部
(4)ナット
(5)座金
(6)被締付け体
(7)被締付け体
(8)アウタースリーブ
(9)インナースリーブ

形状寸法

ボルト


(単位:mm)
ねじの
呼び
d1 D1 D H h B r a-b E S
基準
寸法
許容差 最小 最小 基準
寸法
許容差 基準
寸法
許容差 最大 最大 基準
寸法
許容差
M16 16 +0.7
-0.2
26 27 10 ±0.8 15 11.3 ±0.3 1.2〜2.0 0.8 30 +5
0
M20 20 +0.8
-0.4
33 34 13 ±0.9 18 14.1 0.9 35 +6
0
M22 22 37 38.5 14 19 15.4 1.1 40
M24 24 41 43 15 20 16.8 1.6〜2.4 1.2 45
※d1の測定位置は、l01/4 dとします。
(単位:mm)
Lの区分 Lの許容差
50以下 ±1.0
50を超え120以下 ±1.4
120を超え250以下 ±1.8


ナット
     
(単位:mm)
ねじの呼び H B C D D1 a-b h
基準寸法 許容差 基準寸法 許容差 最小 最小
M16 16 ±0.35 27 0
-0.8
31.2 25 25 0.8 0.4〜0.8
M20 20 ±0.4 32 0
-1
37.0 30 29 0.9
M22 22 36 41.6 34 33 1.1
M24 24 41 47.3 39 38 1.2
※ナット座面側のねじ部の面取りは、直径1.0〜1.05dとします。

座金

(単位:mm)
座金の呼び d D t cまたはr
基準寸法 許容差 基準寸法 許容差 基準寸法 許容差
16 17 +0.7
0
32 0
-1
4.5 ±0.5 1.5
20 21 +0.8
0
40 2.0
22 23 44 6 ±0.7
24 25 48 2.4
※上図には45°の面取りを行ったものを示していますが、丸み(r)を付ける場合もございます。

機械的性質

ボルト

ボルトの
機械的性質
による等級
試験片の機械的性質 製品の機械的性質
耐力
(N/mm2)
引張強さ
(N/mm2)
伸び
(%)
絞り
(%)
ねじの呼び 有効断面積
(mm2)
最小引張荷重
(kN)
硬さ
S10T 900以上 1000〜1200 14以上 40以上 M16 157 157 27〜38HRC
M20 245 245
M22 303 303
M24 353 353
M27 459 459
M30 561 561

※製品の最小引張荷重は、JSS II-09の試験方法に従い、円筒部の長さが2d未満の場合は6°(±0.5°)、2d以上の場合は10°(±0.5°)のくさびを使用し、頭飛びしないことを条件としております。
※機械的性質による等級S10TはJSS II-09に準じたものであり、JIS B 1186のF10Tに相当します。



ナット
ナットの機械的性質による等級 硬さ 保証荷重
F10 20〜35HRC ボルトの最小引張荷重に同じ


座金
座金の機械的性質による等級 硬さ
F35 35〜45HRC

セットの締付け軸力

(単位:kN)
セットの種類 ねじの呼び 常温時のセットの締付軸力
(10〜30℃)
セットの締付軸力の温度依存性
(0〜60℃)
1製造ロットの
締付軸力の平均値
標準偏差 1製造ロットの
締付軸力の平均値
建築(JSS II-09)
2種
(S10T)
M16 110〜133 8.5以下 106〜139
M20 172〜207 13以下 165〜217
M22 212〜256 16以下 205〜268
M24 247〜298 19以下 238〜312
M27 322〜388 24以下 310〜406
M30 394〜474 30以下 379〜496
橋梁(日本道路協会)
2種
(S10T)
M20 172〜202 9.5以下 167〜211
M22 212〜249 11.5以下 207〜261
M24 247〜290 13.5以下 241〜304

TBボルトの首下長さの選び方


単位:mm
ねじの呼び 締付長さに加える長さ
M16 25
M20 30
M22 35
M24 40
M27 45
M30 50
※長さが5mm単位とならない場合は、2捨3入・7捨8入します。

TBボルトの締付け順序

施工にあたってはボルト取付後、1次締め(予備締め)・マーキングを必ず施して下さい。
怠った場合、座金の共回りやボルトの軸回りを生じ、最悪の場合ボルト破断の原因にもなります。

【1】
ボルト先端のピンテールをインナースリーブにはめこみ、レンチを押しながらアウタースリーブをナットにはめこみます。
【2】
スイッチを入れます。アウタースリーブが回り、締付けが行われます。その後、所定のトルクに達すると破断溝が切れます。
【3】
破断溝が切れたら、スイッチをはなし、レンチを手前に引き、アウタースリーブを外します。
【4】
ノックアウトレバーを引いてインナースリーブ内のピンテールを排出します。(ピンテールの落下にご注意ください)